自分に!個性が!あると思うな!
地方紙の書評欄に「回り道人生のすすめ」として載っていて
父親が興味を持って買ってきた。
回り道というなら同じ目的地を目指していることになるが…
- 作者: 木田元
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/10/16
- メディア: 新書
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実際、今の日本社会は、いろいろ問題があるにしても、
食べていくぐらいのことはできるし、社会保障もある。
どこかの会社に勤めて。せっせと出世しなければ
生きていけない時代でもありません。
「働かなければいけない」というのも、
一つの固定観念というか思いこみみたいなものです。
なんとか食べて、生活にさして不自由を感じなければ、
働かない生活をしてもいい、という考え方は成り立ちます。
もっとだ!もっと言え!
働くことはいいこと(である場合が多い)が、だからといって働かないのがいけないことなのか
世間全体がニートなら困るけど少しニートがいるくらいなら充分回っていくだろう
基本的には「哲学は普通の人生には役に立ちません。漠然とした悩みを抱いた人が
悩みとうまくつきあうための道連れにはなるかもしれません」といういつもの木田エッセーである
哲学科なんて、はたして十八歳で選ぶことができるかどうか。
二浪ぐらいしてから入ってきてちょうどいいくらいです。
実際、入学してきた学生を見ていても、少し見所がありそうだなと思う学生は、
たいてい一浪か二浪をしていました。
だそうです。
とにかく私にとって都合のいい本である。
自分に都合のいい本を読むというのはあまりよくない。