私は「神のパズル」を解くのが好きだ

神様のパズル

神様のパズル

面白かった
物理を背景にした群像劇、ってことでいいのかなあ
自分が文系だからか理系に対する憧れのようなものからくる
物理の「カッコ良さ」くらいしか物理に関する描写からは読み取れなかったが…
ウロボロスのヘビ」とかカッコイイ。
オッカムの剃刀」と比べるべくもなくカッコイイ。

こんな素朴な疑問について、人は考えないのだろうか。(略)
使い方は大体知っていても、構造や原理となるとまるで理解していない。
関心もないといってもよい。(略)
そういう疑問に気づく人と気づかない人――気づいても、
考える人と考えない人がいるのも確かである。(略)
実際、気づいたからといって、また考えたからといって何が変わるわけでもない――。

物理に限らず、哲学の領域のことでも同じことが言えると思う
というか、そんなことには「気付いた」上で(おそらく)大概の人は哲学を選んだのだ
何かを知りたい、それが何か、どうやって知るかは
出会ったもので大きく変えられてしまうんだろう
物理のスタンスを「神のパズルを解くこと」に喩えていたが
哲学のスタンスは「神の目に近づくこと」に喩えられると思う
宗教的な意味ではなく神というのを捉えることが難しい。