対談の形式を取りながら、仮想敵を批判する、そんな感じの本。

もう少し悟りを開けないものか。

少し古い本だとは思ったが、セルフアドボカシーのテーマも踏み込んでいてよかった。

セルフアドボカシーまでなかなか至らないというか、家族会って結構その辺そっ閉じなのがな。

グローのトップページにある「一方的に糾弾されています」って、

虐待を告発された社会福祉法人が間違ってこういうプレスリリース出しちゃうよなっていう典型みたいな文書になってしまってる。グローや地域生活支援ネットワークの活動の中から生まれたものは沢山あって、これからも大切なものばかりだと思っていたんだが、残念すぎる事態ですな。

ただ、あの業界のハラスメント体質は放置していたらいけないと思う。

特に対行政折衝の中で威圧や罵声というのは日常茶飯事だったろうし、そうでなければ切り開けなかった時代や社会もあろうが、時代も社会も変わってきている。運動体であった団体も変わらなければならなかったのに、まだまだ変わっていない。

役所相手なら罵声を浴びせてもいいと思っているということ、自分の考える福祉が成り立たないときに部下を怒鳴ることはつながっている。

そして、利用者が思い通りにならないときに虐待することも。