我等の日々の糧

ドキュメント 屠場 (岩波新書)

ドキュメント 屠場 (岩波新書)

日常的に家庭で行われていた家畜を屠る行為が社会的分業の中で
食肉工場といった専門施設における集中処理へと変化し、
世間一般の目には触れないようになっていったという経緯があり、
屠殺という業種は差別的扱いをされることが多い

芝浦や横浜の労働者達は、「屠場」の名称にこだわり、その場から意識の開放を目指している。
名称を変えたにしても、労働にたいする差別はなくなるものではない。
労働そのものにたいする蔑視を変えていこう、との意志がこもっている。

言葉狩りで問題を解決できると思っている人はいないと思いたいが
屠殺に関する差別に限らず世間から更に阻害することに他ならないのだから
とりあえず目を背けさせるように仕向けるというのは実に愚かだとおもう


直接は関係ないが、
先般の女児死体遺棄事件の犯人(特別支援学校卒業)は名前が普通に報道された
39条犯人は逮捕の段階で名前は出ないのに
どういう線引きが為されてこうなっているのだろうと思ったら
とりあえず懲役まで持っていけるかをだれかが判断して
発表するかしないかを決めるそうだ。そんな基準だとは。
差別とかそういうのじゃないんだな。