pessimistic dreamer

哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門

哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門

確か「哲学概論」の参考図書だった気がするが
今更になって読んでみている。
この本の良書ぶりで参考図書に挙げられた理由がわかるというものだ

私の個人的な意見では、これらの問題の大半は解決されていませんし、
ひょっとすると、それらのうちいくつかの問題は、
解決されることなど絶対にないでしょう。

こういう若干開き直りに近い姿勢が
世の中から哲学というものを遠去けてしまっているのだとも思うが
それはそれでいいと思う。
この本には問いかけへの答えは載っていない。
この本にはトマス・ネーゲル以外の哲学者は登場しない。
哲学というもののとっかかりにはそんなものは必要ないからだ
むしろ他人の意見に乗っかってしまう危険性に気付けなくなってしまう。
逆に答えというものも必要ないのかも知れない。
考えるというプロセスの中に最大にして唯一の意義がある