14歳の悪魔
- 作者: 井垣康弘
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: 単行本
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少年Aのことだけでなく作者が担当した少年達の事件についても書かれているが…
要約すれば「こんな子供がいた」ということの列挙。
人情ドラマを見たい人はどうぞ、といったところ。
日本の少年審判の現状を見るには(以前紹介した本と対比させれば尚更)若しくは
少年事件の進み方や処遇、少年Aに関する裁判記録として読むとしたら面白いのかも知れないが
少しでも詳しい人には物足りないと思う。
修復的司法という考え方を死刑廃止制度と同じようなトンデモ理論みたいに
世論というか批判者が捉えすぎている気はする。折り合いは全くつかないのかな
今放送されている「ジャッジ〜島の裁判官 奮闘記」に関するブログエントリから興味を持って読んでみた。
井垣氏の使った同席調停のシーンに対する突っ込みだったかな
ドラマ自体はかなり丁寧なものだと思う
弁護士や検事に関するドラマは枚挙に暇がないが裁判官を描いたフィクションというのは
「家栽の人」しか知らない。アレも家裁調査官と裁判官だけだったな…
(ちなみに「家栽の人」単行本は「少年裁判官ノオト」の表紙にある著者の本棚にも写っている)
その他職員も背景にならず生き生きしている希有なドラマだと思う