惑星の森

友人のtwitterより

主人公の信念や、作家の主観をラストにバーン!と持って行って押しつけるという
スタイルの作品じゃなくて、富野アニメやパト2(3も)そうだが、
社会をありありとリアルに描いてみせてゆく、
そして余韻と何かしらの喚起力だけが残る、
というスタイルの作品ってほんとオレは好きですねぇ〜。

それこそ、90〜00年代は社会に対するアンチもしくはカウンターが
意味を持っていたのだけれども、
今は社会そのものがそれ以前の時代へのアンチもしくはカウンターでしかなく
それまで持っていたもの(価値観など)を壊すことに
意味を傾けていたので、
さらなるカウンターなどというものは生まれず、
サブカルチャーで言えば、萌えという記号の消費に終始したというところであろう。
そういった意味で言えば、
富野アニメやパト2などの現実の輪郭を上手に写す作品が
悪く言えば時代遅れであり、よく言えば色彩を放っていた時代なのだろう。
3.11以降、社会の中での実効性がない事物は哲学に限らないと思う。
法律だってそうだ。うさんくさい特別法がどれだけできたことか。


ドラえもんの映画ののび太くんみたいに、
誰かの勇気で結末が大きく変わって感動的なエンディングを迎えることは絶対にない。
この震災を契機に、というのは懐中電灯の特需だけにしないか。
まだ何かが変わったと言うには早すぎる。