月に繭 地には果実(福井晴敏)

どんな話だったかなと思って重い腰を上げて読んでみた
富野ガンダムのノベライズ=黒歴史を忠実に再現したような作品。
本編になかったようないいところもそこそこあるのだけど
只々総てが巧く回らなかったらこうなっていたんだなあと思わされる


登場人物が少なく、設定も幾つか異なっていてその辺の描写は良かった
ヤーニ少尉とかソシエの扱いとかキースの身辺の話とか
「食べること」を丁寧に描きたいためにパン屋にさせられたキースは
最初の設定じゃもっと話に絡んでくる予定だったのか…


一番丁寧に描かれているのはいかに福井晴敏ガンダム好きであるかということ。
宇宙世紀ガンダムのハイライトの描写が細かすぎる。