税金はどこに消えた?

財政学から見た日本経済 (光文社新書)

財政学から見た日本経済 (光文社新書)

結構古い本だったのね
折角財政学を勉強したのだからと思って読んでみた
(しかしどこからどこまでが「財政学」なのかちょっとわからない)

補助金をばらまくには元手が必要だ。それは、税金が主である。(略)
事実、その税金の多くは北海道、山陰、四国などの地方部の住民に
補助金や公共事業の形で配られているのである。
なぜこうしたことがこれまで放任されてきたのか。

日本経済再生のためのいくつかの問題点を挙げているが
特に地方交付税について書いた三章は具体的な地名に耳が痛くなった
三割自治という言葉があったが、
自主財源でまかなっているのが歳入の三割程度で
その他は交付税交付金補助金自治体を半ば揶揄したものだ
三位一体改革の一つとして税源移譲が注目されたが
(地方交付金に回される)国税の一部を地方税に回すことで
地方分権を勧めていこうというものだったが、
実際には、実際の歳入が減っている自治体が多いはずだ
本音では自立したり分権しない方が
幸せな自治体の方が多いんじゃないかななんて思ったりする


各章毎に要約があってわかりやすい本でした