仇/士
68 名前: 練習生(千葉県)[] 投稿日:2008/03/17(月) 17:44:49.55 ID :4bgqvI7R0
SACでは物語の鍵としてサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を使ったのに
なぜ、2ndGIGではシルベストルという架空の作家だったのか。企画段階ではシルベストルは三島由紀夫で、
シルベストルの評論集『個別の11人』は、三島の『近代能楽集』になる予定だった。
三島の『近代能楽集』は10の戯曲が収められているから、
幻の11作目として『個別の11人』という作品を設定するつもりだったようだ。
しかし遺族や右翼のクレームを考えて、泣く泣く断念したそうな。
(ソースはユリイカ2005年10月号の攻殻特集の神山×東対談)これが実現していたら、SACなんて楽勝で超える世紀の超傑作が完成していた。
三島の市谷駐屯地での割腹自殺=個別の11人のビルの屋上での自決
それをきっかけに当時の三島を失望させた大衆が、
今度こそ決起するというストーリーだった(しかもウイルスで)ウイルスの発動条件は、
2ndGIGではシルベストルの『初期革命評論集』を読んだことのある「童貞」だったけど
本当は三島由紀夫の幻の戯曲『個別の11人』を読んだことのある「同性愛者」だったと思われる。
中途半端にそのままやっちゃうからあんな風になっちゃったのか。
テーマは良いのに途中くらいからアレになったしなー
はてなキーワードで知ったのだけど
極めて崇拝者の多い作家であり・小説であり、
1980年12月8日にあのジョン・レノンを殺したマーク・チャップマンも、事件当日この小説を手にしていた。
また、1981年3月30日に米元大統領ドナルド・レーガンを銃撃したジョン・ヒンクリーも愛読者であったことがわかっている。
これのオマージュだったのかね、
SAC26話でトグサが本書とマテバを掴んで関係者を殺しに行こうとするのは。
ところで
ウィキペディアの「ライ麦畑で捕まえて」の『ライ麦畑でつかまえて』を捩ったタイトルという項の中に
『ポルノ畑でつかまえて』(玉置勉強)があって吹いた。
捕まえ手は本棚に数年前からあるのだけどちっとも読み進めることが出来ない。
- 作者: J.D.サリンジャー,野崎孝
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1984/05/20
- メディア: 新書
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