口頭試問

まず、昨日の深夜に卒論の口頭試問について
今更ながらくよくよと悩んでしまい
大槻ケンヂ新興宗教オモイデ教」を読みたくなり部屋中を探したが見当たらず
悶々として予定より遅い眠りについたことから始まる


今日口頭試問を受ける前に購入したのだけど
この本を書いたときのオーケンは天才だったと思う



そんな状態で受けた口頭試問であったが
主査はしっかりした哲学の論文を望まれていたようでダメな点をしっかり指摘された
主に他者の問題について。
副査からは普段では想像できないほどのお褒めの言葉を戴き
(睡眠不足で顔色の悪い僕への配慮だったかもしれぬ)
現象学統合失調症の領域にもたらすのは患者への態度である」という話をした
結局症例としてあげたアンネへの考察なんていうのは一つの具体例でしかなく
統合失調症患者自身の、症状や他者像の内省による記述は非常に珍しいといえるだろう
ここで僕が見出したのは、「どうすれば近付けるか」ということのひとつで
精神分析や薬物投与で解決する病態とは別の領域であるということ


主査に「君はなぜ統合失調症をテーマに選んだのか、誰か治したい人でもいるのか?」と尋ねられた
数秒答えに詰まっていると、副査がにやにやしながら「自分だよ」と言った

こころの異常という問題に関わると言うことは、どこかで自分の「異常」に気付いているということ
普通なんて曖昧だ、と思う人は異常がどのような輪郭をしているかには敏感である
こういうことを考えてるのを見透かされていたんだろう、あの先生は凄い。


とりあえず感謝しつつ、卒論が通ることを祈る。
俺たちの戦いはまだまだ続くぜ、応援よろしくな!